2010年5月28日金曜日

「西讃府志」に記された仮屋浦


「西讃府志」について

「西讃府志」は、丸亀藩が藩政末期に制作した藩領に関する地歴書である。内容は、今一つ詳細を欠く面もあるが、現存する香川県西部地域に関する纏まった記録として唯一のものである。本書は、執筆担当者の直筆本と数部の手写本が存在するのみであったが、明治三十一年、那珂多度同志會の手によって、活字本が刊行された。
「西讃府志」成立の経緯等本書の書誌に関しては、上記活字本編集者、堀田璋左右氏の解説が詳しい。 ただ、残念なことに、この活字版は、堀田氏も記している通り、縮約本であり、「西讃府志」全てが印刷に付されたわけではない。為に、今日、その全貌を探ろうとすれば、丸亀市立図書館、鎌田共済会図書館、香川県立図書館等で架蔵されている手写本を参考にしなければならない。然し、これら手写本は、稀覯書であり、自宅に持ち帰っての閲覧は、到底不可能である。そこで、私どもが所蔵する手写本から電子データを作成、その一部をご紹介申し上げることにした。
合掌。

Photo by Goda.
Sentence by Goda.

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